2017年度 大学生招へいプログラム

2017年度の本研修では、中南米諸国9か国(ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ペルー、アルゼンチン、ベネズエラ、コロンビア、メキシコ、ドミニカ共和国)から計20名の大学生が参加しました。
いずれも自国で選抜された、意欲的な大学生の研修員たち。研修での新しい出会いと学びに大きな期待を抱いて来日しました。

本研修では、全体の目的を達成するために、「移住学習」「大学研修」「研修旅行」の3つの軸を中心にプログラムを構成しました。


「移住学習」では、日系人のアイデンティティや日本人の海外移住の歴史などについて学び、それぞれの知識を深めたり考えを掘り下げたりしました。講義を聞くだけではなく、研修員同士のディスカッションや関連施設の見学等も多くプログラムに盛り込み、アイデンティティや海外移住の歴史といったテーマを多角的にとらえられるようにしました。
これまで日系人としてのアイデンティティについて強く意識したことはなかったという研修員もいましたが、同年代の同じ日系人の研修員たちと講義を受けたり意見交換をしたりすることを通じて、アイデンティティを自身の中で確立することの大切さを感じ取ったようでした。さらに、今後日系社会にどのようにかかわっていくか、自分が果たす役割は何かといったことも考えていきたいという感想も聞かれました。

「大学研修」では、研修員全員で同じ大学を訪問して日本の大学生と交流を行う全体研修と、自分の大学での専門分野について日本の大学の講義や研究に参加する個別研修の2種類のプログラムを実施しました。全体研修、個別研修のいずれにおいても、研修員たちは日本の大学での先生方や学生との出会いに大いに刺激を受けたようです。
この大学研修プログラムを終えて、日本への留学について具体的に考え始めたという声が研修員たちから聞かれました。

「研修旅行」の行先は、東北としました。東日本大震災からの復興の現場を見ることにより、新たな町づくりの様子や、困難な状況で求められるリーダーの役割を学び感じ取ることをねらいとしました。津波発生の際に九死に一生を得て地域コミュニティの再生に携わっているという方、震災発生直後に地域のリーダーとして避難所運営に奔走したという方などからお話をうかがうことができました。
研修員たちは、震災の被害の甚大さとその恐怖に言葉を失う場面もありましたが、若者が率先してコミュニティに参加、けん引していくことの大切さや、リーダーとして求められる資質について深く考えるきっかけとなったようです。なかには、「この研修旅行により人生観が大きく変わった」という感想を述べる研修員もいました。

本研修の最後には、ひとりひとりが研修で学んだことや考えたこと、そして将来の目標を発表する時間を設けました。研修員たちはそれぞれの学習の成果と今後の目標を発表して、本研修を締めくくりました。

研修終了に際して行ったアンケートの結果からは、「今後もより一層、積極的に日系社会に参加していきたい」「本研修で学んだことを多くの人にシェアしたい」「新たに知り合ったほかの国や地域の研修員たちとのつながりを今後も大切にしていきたい」といった声が聞かれました。

本研修で得た知識と体験を、研修員たちがそれぞれの今後に活かしていくことを願ってやみません。

【以下(外部リンク)より、本研修の詳細をご覧いただけます】

プログラムの概要(日系社会次世代育成研修(大学生招へいプログラム))

報告書

2017年度 大学生招へいプログラム
研修期間 2017年6月26日~7月21日(約1か月間)
研修員

計20名

(ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ペルー、アルゼンチン、ベネズエラ、コロンビア、メキシコ、ドミニカ共和国)

 


海外移住資料館を見学、自分と家族のルーツを調べました


大学の研究分野について説明を受ける農業専攻の研修員


心に残る思い出となった日本の大学生との交流


研修旅行では津波被害があった現場を見学しました

 

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