【第3陣B】オーストラリアからの訪日大学生が見た日本の魅力~長崎・広島(平和構築・歴史文化)コース

2016年12月7日から12月14日の8日間にわたり、オーストラリアから25名の学生がJENESYS2016にて来日し、「平和構築・歴史文化」をテーマに、長崎、広島、東京と日本を見てまわりました。

長崎大学での核廃絶研究センターでは、先生による原爆や長崎の被爆状況についての講義があり、その後学生たちでのグループ討論と発表が行われました。学生にとって、それぞれが持つ戦争観や自分の祖父母の戦争体験などについて知る良い機会となり、活発な発表となりました。

その後は、郊外にある長崎市長与町に移動し、ホームステイ体験。役場では歓迎会が行われ、町長のご挨拶や長与町の名所・名物などの説明、それに続く学生たちによる踊りの出し物には、歓声があがりました。その後、それぞれのホストファミリーと対面後、1泊だけの短い滞在ではありましたが、出島や美術館をまわったり、近所の散歩をしたり、中にはお菓子屋さんの家で和菓子づくりをしたりと各種各様の体験ができ、別れの時はとても名残惜しそうでした。中には翌日の長崎駅まで見送りに来てくださる家族もいて、皆感動していました。

その後は広島を訪問し、今回のプログラムで最も印象深い時間を過ごすこととなりました。昼食の後、平和公園をガイドさんと共に散策し、さらに平和祈念資料館において、原爆の実態を細かく、視覚体験的にも知ることができ、学生にとっては大きな衝撃だったようです。普段は陽気なグループもさすがに静かになっていました。その後は、被爆者の小倉桂子さんからお話を伺いました。小倉さんは、被爆体験の語り部の中で唯一の英語スピーカーであり、お年は90に近くして、流暢な英語で学生たちに自らの被爆体験を語ってくれました。彼女の口から淡々と語られる凄惨な体験談、そして希望を失っていないどこか楽観的なその性格に、学生たちは深く魅了されていました。


長崎大学学生との討論会


厳島神社にて


再会への約束

東京に戻った後は、他グループのオーストラリアやニュージーランドの学生たちと一緒に、報告会を行いました。限られた時間の中での準備でしたが、学生たちはパワーポイントや映像を作成して素晴らしいプレゼンテーションをしてくれました。オーストラリアにおける戦争観がやや美化されていること、歴史を知る時に重要な相手の話を「聴く」力はオーストラリアではあまり教育されていないこと、被爆者の体験を直で聞いた衝撃や学び、自分たちのこれからの平和へのコミットの決意、アクション・プランなど、過去から現在、そして未来への視点に満ちた、非常に力のある発表でした。

今回の日本滞在を経て、訪日学生たちはオーストラリアにはない長く続く伝統、日本独自の精神性や豊かな自然に魅了されていたようで、その一方、様々なポップカルチャーの日本でしか買えないグッズにも熱狂していました。

彼ら自身もオーストラリアの国民性と言うように、正に"Easygoing"かつ"Open Mind"な学生たちと過ごした時間は笑いが絶えず、また同時に、学びや真剣な対話も多い日々でした。彼らが、今後とも日本への理解を含め、長期的に良い関係を世界規模で築いていってくれることを願います。

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