【第3陣A】学生それぞれの視点で、日本の防災・復興について学ぶ~熊本(防災・復興)コース

2016年12月7日から14日の8日間にわたり、ニュージーランドから地質学、エンジニアリング、日本語等を学ぶ大学生及び大学院生30名が来日しました。「防災・復興」をテーマに、東京都内および熊本県で国・県・地方自治体等の公的機関だけでなく、大学や個々の家庭での防災・復興対策について学びました。また各地で日本の伝統文化や歴史、ポップカルチャーに触れ、様々な日本を体験しました。

 都内では、復興庁で今村大臣から国の防災・復興対策について伺う機会があり、大臣の気さくな人柄と丁寧な受け答えに学生たちも大変有意義な時間を過ごした様子でした。また、そなエリアでは、災害発生後に支援を待つ間の72時間をどう生き延びるか、について災害後の状況をリアルに体験できる施設で、災害時の適切な行動や、身近な素材を使った災害便利グッズの作り方などを学びました。
また浅草やお台場、秋葉原、東京タワー等を訪れ、日本の伝統文化とポップカルチャーの両方に触れました。

来日3日目には、今年4月の大地震で被災した熊本県へ。熊本県庁や阿蘇市役所では、災害時、県や地方自治体がどのような対策をとったか、またどのような点が課題なのか、経済復興を果たすための政策など公的機関の取り組みについて学びました。また熊本城、阿蘇神社では実際の被害現場を視察し、ボランティアガイドの方から、地域の歴史や伝統文化とともに、城や神社に対する日本人の思いに対してもお話を聞かせていただきました。阿蘇火山博物館では、世界でも珍しい規模を誇る阿蘇カルデラの形成の歴史や、危険と常に隣り合わせでありながらも、生活の拠点として地元の人々を魅了する阿蘇の豊かな自然についても学びました。

また、熊本では大学訪問による同年代の学生との交流や、民泊を通して日本の一般家庭での生活体験、家族との触れ合いの機会を持ちました。大学では学生たちが被災時に自主的に始めた被災者への支援活動に関する発表を聞き、その後活発に意見交流をしていました。民泊でも、来日して初めての日本家屋での寝泊まりや、言葉の壁を乗り越えながらのご家族との交流はプログラムの中で最も心に残る体験となったようです。また、家庭に準備してある防災グッズの質の高さに驚く学生もいました。


阿蘇神社にて


熊本学園大学の学生と交流


民泊先の方々とご対面

日本は初めてという学生はもちろん、日本に何度か来たことがあるという学生も、今回のプログラムではこれまでにない新しい、深い学びがあったようで、「人生で最高の経験だ」と口々に話していました。ニュージーランドの学生は皆とても真面目で、連日の講義も非常に興味深く聞いており、たくさんの質問をしている様子から、今回防災・復興について学んだことを、積極的に母国で活かしていきたいという思いが伝わってきました。
最終日前日の報告会では、エンジニア、地質学、日本文化、心理学など学生それぞれの専門分野からの考察が含まれた丁寧な発表で、ニュージーランドの状況と日本の状況を比較し、学びを伝えていました。彼らが8日間のプログラムで多くの事を吸収してくれたことが分かる発表内容でした。

「今回の日本での経験はニュージーランドで必ず役に立つと思う」と笑顔で語ってくれた学生たち。
今回の訪問で得た知識や体験、人とのつながりを大切に、今後ニュージーランドでそれぞれが活躍し、また日本とのより良い関係性を築く人材となってくれることを切に願います。

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