【第2陣B】太平洋島しょ国の学生達が見た日本の魅力~長野(歴史・文化)コース

2016年11月23日から12月1日の9日間にわたり、大平洋島しょ国から学生19名が来日しました。「歴史と文化」をテーマに、東京都内、長野県で多様な日本の姿に触れ、それぞれの視点から日本を考えてもらいました。

都内では、水の科学館で水全般に関する展示を見学し、公益財団法人海外漁業協力財団において、大洋州諸国における日本の水産事業支援に関するレクチャーを受けました。

その後長野へ移動したところ、例年より早い積雪に南国育ちの学生たちは大興奮していました。長野県伊那市へ到着後には、さっそく民泊が始まりました。日本人の日常生活への興味と、その一方で言葉の壁という緊張が入り混じる中、学生達はホストファミリーに連れられ各家庭へと向かいました。しかしそうした心配も杞憂に終わり、翌日にはホストファミリーとすっかり意気投合した彼らは、「はい」など覚えたての日本語を連呼しつつ、長野での視察を続けました。

伊那市ではそば打ち、木工細工を体験し、塩尻市木曽平沢では漆器工房視察、そして松本城と長野県の歴史と伝統的文化への知見を広げました。また、ハナマルキ株式会社では味噌製造を、かんてんぱぱガーデンでは寒天製造工程を視察し、日本の伝統的食文化に対する各自の考えも持つことができました。「今まで何度も、テレビで日本の文化等を紹介する番組を見てきたけど、今日は自分の目でそれらを見ることができたので本当にうれしい」と話す学生もいました。さらに伊那市長表敬訪問の時間も設けて頂き、学生達には充実した長野での滞在となりました。

東京へ戻った後、東京海洋大学では自然環境に配慮した漁業に関する講義を受講しました。彼等の出身国では漁業が主な産業であり、そのせいか学生の関心は高く、集中して講義を聴いていました。

最終日には、4つのグループに分かれ、各々が旅のまとめを発表する時間が設けられました。日本文化に対する彼らの考えが聞かれましたが、「日本人」に対するコメントが多く、関心度が高かったことは各グループに共通していたことと言えるかと思います。勤勉で礼儀正しく誠実である、一方で温かくおもてなしをしてくれる等、各視察先や、民泊を通して出会った日本の方々が、そのような発表に至ったのでしょう。


そば打ち体験に挑戦


松本城にて記念撮影


報告会でのパフォーマンス

 その後最後の晩餐では、学生達は踊りを披露してくれました。一行は出身国が様々である中、どの国もその踊りを披露できるように配慮されたものに仕上がっていました。何より彼らが踊りを楽しんでおり、非常に盛り上がるパフォーマンスとなりました。
彼らは「おはようございます」、「ありがとうございます」など、コミュニケーションに欠かせないフレーズをいち早く知り、それを身につける為、とにかく何度も実際に使ってみるというように、異文化への対処を心得ていました。また各所集合時にはしっかり時間を守る等、団体行動をとってくれました。「楽しむ時は楽しみ、真剣になるときはしっかりやる」とメリハリのつけられる非常に優秀な学生達でした。それゆえに、各訪問先の方々と良い関係を築き、交流を楽しんだのだと思います。
そして、「日本にまた戻ってきたい。」と惜しみながら帰国していった大平洋島しょ国の学生達でした。将来彼らが彼らの母国と日本の架け橋となり、このプログラムの経験を自身や両国の未来へ活かしていってくれることを願っています。

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