同じ島国として、防災を学ぶ~南太平洋大学 和歌山Bコース

2016年1月20日から28日までの9日間にわたり、南太平洋大学の学生ら24名が地震大国日本での防災を学ぶため来日しました。学生たちは東京都及び和歌山県の各地を訪れ、テーマである防災について学んだり、ホームステイなどの体験を通して日本文化について触れました。

都内では、オリンピックセンターでのオリエンテーションに始まり、東京都庁の展望台や、お台場のショッピングセンター、有明にある「そなエリア」を訪れました。都庁では展望室から高層ビル群を一望でき、学生全員が感動していた様子でした。お台場では店舗の内装や、訪れている日本人の服装などいろんなものに関心を持って楽しんでいる様子が伺えました。最新型の体験型防災教育施設である「そなエリア」では、実際に楽しみながら防災について学びました。特に1人1台タブレットを操作しながら、地震で倒壊した町並みを進んで行く体験は、皆興奮しながら真剣に取り組んでいました。


  オリンピックセンターにて昼食


   オリエンテーションにて


  そなエリアにて

来日3日目には、人生初めての新幹線に乗って和歌山県を訪問。 これまでの大都会とは違う文化に触れてきました。

和歌山県への表敬訪問を兼ねた歓迎ランチでは、和食の美しいプレゼンテーションとその味に感激する姿が見られました。また、和歌山城、紀州天満宮、和歌の浦など和歌山県の自然や歴史を感じられる場所を訪れるとともに、蒔絵体験では実際にお盆を作り、日本の伝統芸能を体験することができました。稲村の火の館という津波防災教育センターでは、和歌山県の防災対策に関する講義を聞く機会を得ました。自国フィジーが置かれている現状と比較した質問や、フィジーで同様の政策を実現することを念頭に置いた質問がたくさん挙がりました。


稲村の火の館にて講義


ホームステイでこたつを初体験


初めての新幹線

和歌山では、防災教育施設や名所旧跡の訪問に加え、ホームステイを始めとする地元の人々との交流プログラムも実施しました。和歌山城では地元の高校生が英語でガイドをしてくれたり、和歌山大学ではお互いに文化紹介をするなど双方にとって有意義な交流が行えました。和歌山大学で視聴した2011年の津波被害を取材したドキュメンタリーでは、多くの学生が涙していました。その中でも、日高郡印南町での農家民泊が一番の思い出になったようです。それぞれの家庭で受けたおもてなし、ご家族との思い出について、生き生きと話す学生たちがとても印象的でした。また和歌山県では珍しく、一面に積もる雪を経験することができたのも非常に嬉しかったようです。


学生ボランティアとの和歌山城訪問


餅つき体験


報告会での発表

プログラム中は非常に寒く、南国フィジーから来日する学生には辛いのではないかと心配していました。しかし雪の中でも終始笑顔で、何事にも好奇心旺盛な学生たちが非常に印象的でした。テーマである「防災」についての関心の高さもさることながら、日本の人々との交流をとても大事にし、和歌山では和歌山弁の挨拶で地元の人々の笑顔を誘うといった場面も数多く見られました。
帰国前の報告会では、防災について学んだことを中心に、日本に来る前と実際に体験した日本の印象の違いについて若者らしい素直な意見を発表しました。

特に防災に関しては、アプリを利用した最新システムについての感想から、障害を持つ市民へのきめ細やかなサポートサービスの導入についてなど、発表が細かい分野別にまとめられており、彼らにとって有意義な学びの場となったことが改めて伝わってきました。

報告会でのまとめとして、日本で学んだことをどのように広めていくかということに関しての発表がありました。そこで、SNSを利用した情報の拡散、イベントやミーティングの開催に加え、実際に南太平洋大学の学生を巻き込んだプロジェクトを行いたいという発表してくれた彼ら。その発表通り、ぜひ実践型で日本で学び取ったことを広めていってもらいたいと思います。

ページの先頭に戻る