JENESYS2.0 太平洋島しょ国からの短期招聘 第五陣の訪日(2013年9月25日~10月6日)

日本のおもてなしの心に触れて

外務省事業「JENESYS2.0及び北米地域との青少年交流」のうち、外務省の拠出先である南太平洋大学からの委託を受け、当協会は太平洋島しょ国からの大学生短期招聘プログラムを日本側実施団体として運営します。

第五陣として、南太平洋大学(USP)の学生23名が来日しました。参加者は都内で各所を視察し、伝統文化、ポップカルチャー、防災技術、最先端技術など多様な日本の文化に触れました。また三重県を訪れ、各施設の訪問や人的交流、日本文化体験やホームステイを行いました。

多様な日本文化に触れた都内視察

都内視察では、大規模地震やそれに伴う津波被害への対策、火災への対策等体験を通じた防災意識を培うことができました。日本人が日頃から災害対策を講じ、また災害体験を通じて常によりよい対策へ改善するための努力をしていることを学びました。自国でも、過去の自然災害の経験から学び、より良い対策を講じなくてはならないと強く感じたようです。また、今後の太平洋島しょ国の発展にとって重要になるであろう先端技術に触れ、環境配慮への技術応用を学びました。さらには、江戸東京博物館や明治神宮、秋葉原などの見学を通じて、さまざまな日本文化を体験する機会となりました。

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池袋防災館にて、消火器を使う体験

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お台場にて

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日本科学未来館にて

「おもてなし」を体感した三重県訪問

三重県では、「伊賀忍者文化」を観光資源として生かしながら町づくりを進める伊賀市を訪れました。発展や西洋化が進むにつれて自国の文化が薄れていくと危機感を持っていた参加者たちは、この自国文化を保ち、なおかつ生かしながら発展する姿に多くのことを学んだようです。

伊賀市の伝統工芸のひとつである「組みひも」の体験では、南太平洋の国々でも草や糸を使って編む工芸品が一般的であるため、慣れた様子で取り組んでいました。日本と自国の文化的な共通点を見つけて、同じ島国だから共通点があるのかもしれないと嬉しそうに語っていた姿が印象的です。

三重大学では学生との交流の機会がありました。参加生は、大学で実施されている3R活動や環境保全のためのさまざまな活動に驚き、USPでも学生レベルでできる取り組みを実施しようと触発された様子でした。

また、ホームステイでは家族の一員として受け入れられ、日本人の習慣や文化、そしておもてなしの心に触れたようです。

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伊賀市で忍者体験

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組みひもづくり

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三重大学にて学生と交流

クールジャパンの発見

約2週間の滞在を通して、日本人の振る舞い、他者への敬意、活力、そして困難に立ち向かう姿に感銘を受けたとの声が多くあがりました。また「クールジャパン」とは、伝統と文化、人々の調和を尊重しつつ先端技術を生かした環境保護や経済発展の実現という、バランスのとれた日本社会のことであると理解したようです。

日本の伝統価値と近代的アイデアのバランスの良さ、日本人の他者、物、時間に対する尊敬の心は、日本の成功の鍵であり、そこでの学びを自国の発展に生かしたいと、熱い思いを胸に帰国しました。

彼らの滞在を通して我々も、自分自身そして日本という国を見つめ直す良いきっかけとなります。

太平洋島しょ国からの短期招聘も、残すところ2陣となりました。最後まで、おもてなしの心を持って参加者を受け入れたいと思います。

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