JENESYS2.0 ASEAN及び近隣諸国からの招聘事業 第35(インドネシア、東ティモール)の訪日(2015年3月4日~3月12日)

海洋水産、理数科教育を通じて見た日本

今年度、当協会は外務省青年招聘事業JENESYS2.0の一環である「ASEAN及び近隣諸国からの青年招聘プログラム」の日本側実施団体として運営を担っています。

その第35陣として「海洋水産」および「理数科教育」をテーマに、インドネシア、東ティモール50名が来日しました(インドネシア:25名、東ティモール:50名)。参加者は2コースに分かれ、それぞれ宮城県と秋田県を訪問しました。

まず都内視察では、インドネシアの学生たちはインドネシアでも研究を行っている東京海洋大学や、マグロの養殖技術で最先端を行く近畿大学の講義を受けたり、海洋水産分野を学ぶ日本の大学生とのディスカッションを行い、日本の海洋水産分野の取り組みや研究に触れました。また、八景島シーパラダイスなど、海洋資源を観光に活かした例の視察も行いました。東ティモールの学生たちは日本科学未来館の視察や、播州そろばんのそろばんを作成、日本式のそろばんの計算方法の講義を受け、日本の理数科教育の取り組みについて理解を深めました。


東京海洋大学の学生と交流


日本科学未来館視察


播州そろばん作り

 

宮城(海洋水産)コース

インドネシアの学生は宮城県気仙沼市で、日本屈指の水揚げを誇る漁港や市場、2011年の津波による被災地やその復興の現場を視察しました。

早朝の気仙沼魚市場で水揚げされた魚介類が整然と管理されている様子を目にしたり、塩づくり体験や水産加工会社の見学で、日本の漁業を支える様々な技術に触れる機会を持ちました。また、海と森も生態保全に取り組む団体で講義を受け、牡蠣の殻を肥料に用いたイチゴ農園を訪問することで、生態系の中での海洋資源や環境について考えました。気仙沼市内では被災地や復興途中の現場を目にし、その悲惨さに心を痛めながらも、人々が復興に前向きに取り組み、実際に漁港や街が徐々に回復してきている様子に感銘を受けていました。

ホームステイでは、餅つきやクラフト体験、日本の踊りなども共に行い、地元の人に支えられた温かな時間を過ごしました。


気仙沼市場


水産加工品会社視察


ホストファミリーと餅つき

 

秋田(初等教育)コース

東ティモールの学生は秋田県仙北市を訪問し、角館小学校では理数科教員とPTAの保護者の方と意見交流会を行い、給食を体験しました。公文式教室では教材やノウハウに加え、運営などについても活発な質疑応答が行われました。

内陸に位置する仙北市では、教育現場の視察に加え、初めての雪遊びを体験したり、民泊を通じて地域の人々のとの交流を楽しみ、学生の中にはホストファミリーとのお別れの際に、涙を見せる場面もありました。


角館小学校訪問


ホストファミリーとのお別れ


初めての雪を体験

 

最終日の報告会では、インドネシアの学生は海洋水産を軸に、「津波へ立ち向かう姿勢」や「日本人の優しく誠実で勤勉な人柄」、「漁業を支える高い技術力」と様々な視点から「クールジャパン」についての発表を行いました。東ティモールの学生も、煌びやかな高層ビル群に感動した東京、さらにそれと対比するように日本の原風景が広がる秋田県での生活の両方を体験することで、伝統と最新技術が混在する日本の情景のコントラストを十分に満喫しました。

「次は勉強や仕事で日本に戻ってきたい」などと、再び日本に来ることを夢見て戻っていった学生たち。
近い将来に、彼らがインドネシア、東ティモールと日本の架け橋となりこのプログラムの経験を自身や各国の未来へ活かしてくれる事を願っています。
 

 

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