【グループ4A 】貿易・投資・観光~長崎(新上五島町)コース

2018年1月24日から2月1日の9日間にわたり、太平洋島嶼国のキリバス、クック諸島、ツバル、トンガ、ナウル、バヌアツ、パラオ、フィジー、マーシャル諸島、ミクロネシアから、大学生31名が来日しました。東京都で日本の観光や投資・貿易に関する講義を受け、長崎県で離島における産業振興の様子を視察しました。

到着後、本事業についてのオリエンテーションに加えて、「体験の伝え方」のワークショップを受講しました。このワークショップは日本での経験を自国に戻った際にどのように伝えるかを学ぶもので、学生同士で熱心に意見を出し合う姿が見られました。その後、都内での参観やテーマに係る視察等を皮切りに、日本滞在をスタートさせました。 

東京では、観光庁から日本の観光政策に関する講義を受けました。「観光の重要性」「日本の観光の現状」「日本政府の取り組み」「国際関係」の4点を柱に据えた講義が行われ、観光が主要産業である国からの出身が多い参加者は熱心に聞き入っている様子でした。
太平洋諸島センターではまず太平洋島嶼国との貿易・投資状況についての理解を深め、その後センターで島嶼国の製品の展示や販売が行われている様子を見学し、学生たちは喜んでいました。
その他、東京の代表的な観光地である浅草寺を参観し、またおりがみ会館にも足を運びました。


▲観光庁の講義を熱心に聴講 


▲太平洋諸島センターで集合写真


▲おりがみ会館にて名人芸を見学

 長崎県では五島列島にある新上五島を訪問しました。長崎港からジェットフォイルに乗り、鯛ノ浦港にて町役場の職員の方々からの歓迎を受けました。まず役場の観光商工課より、町の観光政策についてのブリーフを受けました。
その後船崎うどん伝承館にて、五島うどんの歴史や概要についての説明を受けた後、「かけば」「こびき」「はたかけ」という伝統的な手延べうどんの製作体験を行いました。学生たちはとても楽しんでおり、昼食として頂いた初めての五島うどんに舌鼓を打っていました。
次は、世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」にある、石造りの頭ヶ島天主堂を参観、町の文化財課より、天主堂の中で五島でのキリシタン移住と迫害の歴史、天主堂の設計から建設、完成への流れについて講義を受けました。クリスチャンの学生も多く、迫害の中守り抜かれた信仰に感銘を受けた様子でした。
その後はやがための塩本舗にて、塩作りの見学を行いました。目の前の海から汲みあげられる海水を4日間かけて薪で炊く窯で煮詰め、一切の添加物を加えずに作られる海水塩の製造過程に、参加者は驚嘆の声を上げていました。塩は外国から輸入しているという国が多く、新しいビジネスを作れるかもしれないと言う学生もいました。
そして夕方、ずっと楽しみにしていた民泊の対面式が行われました。五島列島B&Bの7つのご家庭にお世話になりました。家族のように温かく迎え入れてもらい、テーブルに乗り切れないほどのご馳走のおもてなしを受けました。

 


▲五島うどん作り体験


▲頭ヶ島天主堂にて


▲塩作りの見学

 翌日は、各ステイ先にて饅頭づくりやかまぼこ作りなどの体験を行った後、新上五島町にある2つの高校、中五島高校と上五島高校を訪問しました。中五島高校では二手に分かれ、片方は卓球、もう片方は2色団子作りをそれぞれ高校生と一緒に行いました。両方とも非常に盛り上がっており、その後のランチ交流でも話が弾んでいる様子でした。
上五島高校ではジェスチャーゲームやすごろく、フルーツバスケットやかるた取りが行われました。ゲームは福笑いやお手玉、けん玉、あやとり、紙飛行機等の日本の遊びや、侍や花見等の日本文化を学びながら遊べるよううまく工夫されており、あっという間に打ち解けた様子で、教室からは笑い声が響いていました。
その後は鯛ノ浦港へと向かい、新上五島町の職員の方々と、ゆるキャラであるアミーゴのお見送りを受けて、五島を後にしました。小さな島国である島嶼国の出身の学生たちにとって、日本の離島がどのように観光客の誘致に取り組み、また産業を発展させているかを学ぶことができた、とても有意義な二日間でした。また、温かいおもてなしを受けた民泊体験と学校訪問は、学生たちの心にずっと残る、素敵な思い出となったようでした。

 


▲中五島高校での卓球交流


▲上五島高校でフルーツバスケット


▲アミーゴと握手し新上五島町とお別れ

 

原爆資料館と平和公園を訪問し、東京へ戻ってきた学生たちは、日本で学んだこと、そしてそれを自国に戻ってどう広め、どう活かすかということについて、報告会にてプレゼンテーションを行いました。生き生きとした眼差しで発表する学生たちからは、今回の訪日がとても充実したものであったことが伺えました。一週間では短すぎる、一ヶ月は滞在したいと言いながら帰国していった学生たち。この経験を自分の、そして自分の国の将来に活かすことができること、そして大好きになった日本への思いを、これからも持ち続けてくれることを願います。

 

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