【グループ3A】防災・復興~熊本コース

到着後、学生たちは本事業についてのオリエンテーションに加えて、「体験の伝え方」のワークショップを受講しました。このワークショップは日本での経験を自国に戻った際にどのように伝えるかを学ぶもので、学生同士で熱心に意見を出し合う姿が見られました。その後、都内での参観やテーマに係る視察等を皮切りに、日本滞在をスタートさせました。

都内では、東京臨海広域防災公園内にある「そなエリア」にて防災体験学習を行いました。首都直下型地震を想定した防災施設であり、工夫を凝らした展示物、体験型の施設です。当初、笑顔が見えていた参加者でしたが、災害現場を忠実に再現した中での説明の際には恐怖の表情を浮かべる者もいました。災害現場をやや軽く考えていた参加者もいたようですが、非常に勉強になりました。

熊本県ではまず、2016年の熊本地震にて大きな被害を受けた熊本城を視察しました。
「くまもとよかとこ案内人の会」のボランティアガイドさんにご案内いただき、ただ見るだけでは決してわからない熊本城の歴史、いかに愛されている史跡であるか、また震災にて負った被害の詳細について学習することができました。

その後阿蘇市に移動し、ここでも地震により楼門等が倒壊するという被害のあった阿蘇神社、門前町を、ボランティアガイドの方にご案内いただきながら視察を行いました。倒壊した建築物は解体が進められているため、見ることはできませんでしたが、阿蘇の精神的支柱であることなどをご説明いただき、被害の大きさを理解しました。また学生は神道についても学ぶことができました。


▲そなエリアにて防災学習


▲熊本城の視察


▲阿蘇神社の視察

その日は阿蘇で農家民泊を行いました。学生たちはこの日をとても楽しみにしていたようです。言葉がなかなか通じないにもかかわらず、身振り手振りでしっかりとコミュニケーションを取っていました。一泊二日という短い時間ではあったものの、密度の濃い時間を過ごすことができたようで、お別れ式終了後には、各家族と涙を流しながら別れを惜しむ姿が見られました。バスの中では口々に「阿蘇を離れたくない」と言っていました。

 

その後、熊本県国際課主催の、高校生との文化交流会に参加しました。まずトランプゲームなどを行い親睦を深め、その後ソロモン諸島、パプアニューギニアの国ごとに分かれて高校生に伝統ダンスを教え、一緒に踊りました。

翌日は熊本県庁を訪問し、熊本地震についてのブリーフィングを受けました。行政機能として災害時にどのように対応したかの説明を受け、その後、防災センターの機能、役割について説明がありました。学生からは、ここまで大がかりな施設が県の施設に存在することに、驚きの声が上がっていました。熊本城や阿蘇神社等、被害の様子を目にした後だっただけに、改めて地震の詳細を学ぶことは大変勉強になりました。


▲阿蘇ファームステイの様子

▲高校生と一緒に伝統ダンス


▲熊本県防災センターにて

午後には熊本学園大学を訪問し、『東日本大震災と熊本地震 ~復興への道~』という講演を受講しました。講師が福島での支援経験、熊本での被災、支援経験を持っている方で、災害後に起こった報道されない実情などに、学生たちの興味も高まっている様子で、多くの質問が飛び交っていました。その後『熊本地震の時、在熊外国人たちは何を求めたのか』という基調報告を受け、学生たちとグループディスカッションを行いました。互いの文化紹介を交えながらキャンパス案内もしていただき、同世代の日本人との交流はとても楽しいものとなったようでした。

 

東京に戻り、復興庁を訪問しました。今回の滞在で、防災や復興について知識を深めると同時に新たな疑問なども生まれていた学生たちにとって、たくさんの質問に答えていただける有意義な時間となりました。

報告会のアクションプランの発表でも多くの学生が、自国に災害が起こったときのためにどのように備え、対応すべきかを広め、また実行動に移したいと述べました。

このように、今回のプログラムはソロモン諸島とパプアニューギニアの学生たちにとって、非常に意義深いものとなったようです。日本で学んだことや感じたことを自国で活かしてくれること、また今後日本と自国の懸け橋となってくれることを願います。

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