「釜石消防署」初潜入!(2014年9月15日開催)

モニターにくぎ付け
通信指令室の大きなモニターにくぎ付け!

釜石スクラムスクールの大人気シリーズ「釜石のお仕事」。3回目となる今回は、釜石スクラムスクールとしては初となる釜石消防署にて開催しました。津波で被災し、震災後は仮庁舎だったのですが、今年4月に新設され、署内には新築の匂いが漂っていました。

今回、30名の定員で募集をしたところ、たくさんの申込みがあり、午前・午後に分けてイベントを開催することになりました。午前は11家族33名、午後は13家族33名の合計66名の方々が参加してくれました。

消防車や救急車などの車両が並ぶ釜石消防署入口は、イベント開始前にも関わらず心が躍ります。他の参加者が来るまでの間、子どもと一緒に参加するお父さんが消防車にまつわるウンチクを子どもたちに披露! 子どもたちは、「お父さんスゴイ!」と思ったことでしょう。


消防自動車や救急車などについて丁寧に説明してくれました

まずは、通常は立ち入ることができない「通信指令室」へ。24時間いつどんな時もすぐに対応できるよう、2名の隊員が常時待機しています。様々な情報がこの通信指令室に集まり、発信できる仕組みになっています。

大きなモニターやたくさんのパソコン、機械に目を輝かせる子どもたち。119番通報があるとモニターに映し出された地図が変化し、どこから電話しているのかを一目で確認できます。驚きの顔を見せる子どもたちの横で、その仕組みを見た保護者から「119番通報で、ある程度、場所が特定できるのは安心です」と、子どもを思う親心が伝わりました。


これで閉じ込められた人を助けるんだ!
重たいけど頑張るぞ!!

また、要請内容で異なる署内アナウンスも聞かせてもらいました。消防隊員たちは、夜中の仮眠中でもこのアナウンスから1分程で出動するそうです。この通信指令室で説明を聞いている時、立て続けに119番通報がありました。緊迫した空気に包まれましたが、手際よく対応される隊員の皆さんの本来の仕事を見る貴重な経験となりました。

次は、消防車や救急車の並ぶ車庫へ移動し、一つ一つの車両の説明をしていただきました。単に消防車と言ってもそれぞれ特徴があり、火事や災害・事故などその状況によって出動する車は様々です。その中の一つ、レスキュー車の特殊機具を特別に持たせてもらいました。事故などで閉じ込められた時にドアを開放する道具です。消防士さんは軽々と持っているように見えましたが、実際に持ってみると重たくズッシリとしていました。


目線のその先には…。
(35メートルもの高さまでグングン伸びる「はしご車」が!!)

続いて、子どもたちをより一層興奮させたのが「はしご車」です。目の前でグングン伸びるはしごを見上げる子どもたちの表情がとても印象的でした。「釜石には大きな建物は少ないけれど、こんなに高く伸びるはしご車があるなら、万が一の時も安心!」という声が聞かれました。


35mもの高さまでグングンのびる「はしご車」

車両見学の後は、消防士さんの訓練を見学させていただきました。さっきまで笑顔で面白おかしく話してくれていた消防士さんが、訓練が始まると真剣な表情に一変し、他の消防士さんたちへ訓練指示をしていました。その様子を見た子どもたちも、シャキッと姿勢を正しているように見えました。まずは、高さ3~4階程の建物からロープを使って降下する訓練。


訓練風景を見学。忍者のごとく
十数秒で隣の建物まで!

次に空気呼吸器を装着し、狭い建物内をすばやく移動する訓練。最後に、隣のビルに要救助者がいるという設定で、20メートル程の空中を綱渡りして救助する訓練。これら三つの訓練を目の前で見ることが出来ました。

声に出してする確認作業や、素早い動きは、日頃から厳しい訓練を行っているからこそ出来ることだと感じました。この姿を見て、きっと子どもたちも日々の繰り返しが大切だと学んでくれたことと思います。

続いて水消火器を使った消火訓練です。消火器を使ったことがない子どもが大半だったこともあり、丁寧に使い方を説明してくださいました。消火器を使えることよりも、火災を発見した時、周囲に大きな声で知らせる事がとても大切だと教えてもらいました。初めて持つ消火器でしたが、みんな上手に使えました。


水消火器を使って消火訓練をしたよ。ナイスコントロール!

ひととおり見学が終わった後は、消防士さんへの質問タイム。子どもも大人も気になることがたくさんあったようで、「119番は話中になることもあるの?」「消防士には何歳からなれますか」など、様々な質問が飛び交いました。中には、将来消防士になりたいという1年生の男の子もいました。いつの日か、その子が消防士になって釜石で活躍する姿を見たい!と切に思いました。

消防士さんの体験談も聞きました。中には、助けられなかった命もあったそうです。水辺での事故だったそうです。参加した保護者に対し「川や海に行くときは、子どもから目を離さないようお願いします!」と訴える言葉は、強く心に響いたはずです。

防災、防犯は私たちの意識次第です。日頃からの備え、心得、私たちの住む釜石や大切な人達を守っていく術を、今回のイベントで実際に見て、聞いて、学べたことと思います。私たちが安心して暮らすことができるのは、色々な人の支えがあるからです。その中の一つに消防署で働く人々がいるという事を忘れず、今回の参加者が釜石を守るたくましい人材になることを期待しています。

 

報告:釜石スクラムスクール 池田 梓
(平成16年度2次隊/エクアドル/養護)

関連リンク

釜石大槌地区行政事務組合消防本部 釜石消防署

総務省消防庁

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