釜石鉱山の魅力を発掘!~釜石鉱山クイズラリー大会実施(2014年8月2日開催)

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お母さんと記入方法を確認中、お父さんは後ろで事前に問題を
探しています

今年は私が釜石に着任して二度目の夏。「暑い!」と口にすることが数回しかなかった昨年とは違い、今年は風がなく、蒸し暑い日が続いています。

そんな夏真っ盛りの8月2日、釜石スクラムスクールでは「釜石鉱山クイズラリー大会」を開催しました。昨年、このイベントは、キャンセル待ちになったほど好評でした。前回の様子はこちら

今回も定員を上回る参加申込があり、釜石鉱山に関心がある人が多いことがわかりました。さらに夏休み中ということもあり、家族での参加も多く、終始和やかな雰囲気が漂っていました。

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「問題21 これは何でしょう?」、答えは「手廻し計算機」。
おじいちゃんは使い方知ってる?!

森と川から吹くひんやりした風が通る旧釜石鉱山事務所でこのイベントを開催しました。この場所は7年前まで実際に使われており、机や事務用品も当時のまま展示されています。古いパソコンや電卓など、今では目にする機会が少なく珍しい品がたくさん残されていました。

2階には、鉱物や採掘の機材、鉄の歴史の展示室や電話交換室の展示、鉱山にちなんだ絵が飾られているギャラリーのほか、鉱山内にあった学校の教室が再現されています。

その中で、配布したハンドブックを頼りに、参加者が答えを探し解いていくクイズラリーを行いました。お待ちかねのクイズラリーがスタート、制限時間は60分です。

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電話交換室にて。電話=スマートフォンという子どもたちにとっては
ダイヤル式電話は、触るのも見るのも初めてです

釜石の大自然も堪能してほしいという思いから、屋内で行うクイズに加え、屋外での「石探し」も内容に盛り込みました。

会場建物の裏には、採掘時に出る細かい小石「ズリ」の堆積場や、鉱山道入口に湧く水を流した人工の滝があります。

今回は、ズリの堆積場で鉱石探しをお題にしました。磁石や専用ハンマーを使って様々な鉱石を探す、まさに宝探し。石釣りコーナーでは、磁石にくっつく磁鉄鉱を探します。あちらこちらで「くっついた!」「見て!」という歓声が上がり、子どもも大人も夢中になっていました。中には、一つの石でも強く付く所と弱い所があるのを発見し、見せに来てくれる子もいました。“小さな学者”の誕生です。

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大人も子どもも夢中になって石釣り
(紐の先には磁石があり、鉄の原料である磁鉄鉱が釣れます)

石割りの活動中、アクセサリーとして広く知られているガーネット(ざくろ石)の結晶を見つけ、目を輝かせ、興奮気味の母娘がいました。力いっぱいハンマーでたたいて、いざ割れると予想に反して別の成分の鉱石が混ざっていたり、米粒ほどの結晶が出てきたりと、どれ一つとして同じ石はありません。

割った石の断面をじっと見つめ、「よく見ると石にも色々あって不思議だなあ」とつぶやいていた方がおり、印象に残りました。

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これ割ったら何がでてくるかな?とキラキラした目で見つめる
参加者

クイズラリーを終えた後、答え合わせをしながら館内を一回りしました。途中、祖父母も曾祖父母もこの事務所で働いていたという参加者が、写真を指差し、「うちの家はここにあって、小さい頃、この事務所によくお弁当を届けた」と話してくれました。鉱山がとても身近に感じられた瞬間でした。

全問正解者も多くおり、イベント終了時、参加者はみな、満足げな笑顔でした。帰り際、「懐かしい風景を息子と一緒にじっくり見られてうれしかった。ありがとうございました」と感想を話してくださった方がおり、このイベントが昔を懐かしむきっかけになったことを知り、熱く込み上げるものがありました。

アンケートでは、「釜石に住んでいるのだから、もっと釜石のことを知っていこうと思った」というコメントもありました。

子どもは学校の社会の時間に地域の歴史を学びますが、最近転入してきた大人にとっては、こういったイベントで学ぶことが多いようです。自分の街の歴史に触れ、興味を持つことで、釜石をもっと誇りに思い、将来も住み続けたいと思う人がもっともっと増えることを願っています。

報告:岩田いづみ
(平成21年度4次隊/マラウイ/青少年活動) 

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