釜石鉱山をより深く知るためのクイズラリー開催!(2013年8月10日開催)

 

鉄鋼業が盛んだったころの釜石の人口は約10万、24時間体制で工場が稼働していたため、真夜中でも飲み屋街は煌々と明かりが灯り、大変活気があったと聞きます。しかし、今の釜石の人口はその当時の3分の1程度にまで減り、今の子どもたちは当時の様子を知りません。

地元釜石の鉄鋼業を支えた釜石鉱山の栄華に思いを馳せてもらおうと、昨年に引き続き釜石鉱山トロッコでの探検ツアーを企画しました。さらに今年は釜石鉱山クイズラリーも実施し、それについてより深く知識を深めてもらうイベントを開催しました。

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真夏の日差しの中、しっかり着込んでいざ出発!

今回も、定員30名を大きく上回る申し込みがあり、それだけ皆さんが釜石鉱山に関心があることがわかります。鉱山の入り口は、釜石市街から車で40分ほど離れた遠いところにありなかなか行く機会がないですし、普段は気軽に入ったり見たりできないようになっています。今回のイベントは特別に手配していただきました。

今回坑道内を案内してくれるのは、釜石鉱山株式会社の方々です。まずは注意事項などのお話を聞くために坑道の入り口に近づくと、奥からひんやり冷たい空気が流れてきました。8月だというのに寒いほどです。

坑道内の気温は年間を通して10度前後、湿度は95パーセント程度だそうです。寒さの厳しい釜石で気温10度というと大したことはありませんが、湿度が高い分体感温度が低く感じられ、また長時間中にいると体の芯から冷えてきます。真冬用のジャンパーやスキーウェアなどを着て防寒対策をしっかりして、いよいよトロッコに乗りこみ出発進行!

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釜石鉱山ではどんな石が取れて、現在何に使われているのか
などを説明してもらいました

約2時間、説明を受けながら坑道内にあるミネラルウォーター「仙人秘水」の採取場所を見て源泉を試飲したり、磁鉄鉱の採掘場跡に行って当時実際に使われていた機械や道具などを見たりしました。

鉱山の穴は縦横に広がっていて、アリの巣のようになっていることや自家発電をしていることなども知ることができました。 

その後、坑道の入り口から車で10分程山を下ったところにある旧釜石鉱山事務所へ向かいました。旧釜石鉱山事務所は、平成18年まで実際に事務所として使われていましたが、人員の削減などによりこの大きな事務所は必要ないということで、閉鎖された後釜石市へ寄贈されました。現在は資料館のように、採掘当時使われていたヘルメットや穴を掘る機械が置かれていたり、その歴史がわかるようにパネルが展示されています。

この2階建ての広い事務所内のどこかに20個以上のクイズが隠されており、さらに先ほど坑道内見学の時に聞いたお話や展示物を参考にして答えを見つけ出すという、宝さがしのようなクイズラリーを実施しました。制限時間の中で「あっ、あった!」という元気な声が響き渡ったり、一生懸命問題を読み上げる小学1年生の小さな背中とそれを見守るお父さんの幸せそうな背中があったりと、それぞれにクイズラリーを楽しんでくれているようでした。

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さぁ次! キラキラ笑顔ではりきっていってらっしゃい!

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釜石鉱山で採れる水の名前は何でしょう?答えは…

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釜石鉱山にまつわる功績者のパネルの前で何やら書き書き…

子どもたちだけで積極的に動き回っているグループもあれば、やる気満々の保護者に手を引っ張られ、ヒントをもらいながら頑張っている子もいました。一方で、誰にも頼らず黙々とクイズをこなしている子もいました。

今回は小学生男子の参加が目立ちました。トロッコ・挑戦・クイズラリーという言葉が魅力的だったのでしょうか。

最後はみんなで答え合わせをしました。残念ながら全問正解できた人はいませんでしたが、私たちが手作りした、白色石灰のペンダントを参加賞として全員にプレゼントしました。 

トロッコに乗って坑道内を見学したり鉄鉱石を拾ったりしたことは子どもたちにとってよい経験となっただけでなく、クイズラリーも含めて保護者も一緒に学び楽しむことができたという声が多く、夏休みの良い思い出の一つとなったようでした。

今回のように、個人では行けないところやできないことを私たちが企画し、皆さんに来てもらえるようにすることで、釜石の魅力を改めて知るきっかけとなってくれれば嬉しいです。それが釜石スクラムスクールのイベント開催の目的でもあるからです。これからも皆さんに喜んでもらえて釜石についてより深く知れるようなイベントを考えていきます。

報告:釜石スクラムスクール 椋野まゆみ
(平成21年度3次隊/ガーナ/青少年活動)

 

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