チョコレートケーキとジンバブエ~釜石スクラムスクールのお菓子教室(2013年3月1日開催)

2012年9月に開催して、好評をいただいた釜石スクラムスクールのお菓子教室。私は2004年からの2年間、青年海外協力隊員としてジンバブエ共和国の職業訓練校でシェフを目指す学生に料理を教えた経験があり、今は、東京の本部事務局に勤務しています。

今回、バレンタインデーが近づく2月10日にお菓子教室を開催することになり、講師として釜石に行ってきました。今回のメニューは、「フォンダンショコラ」というケーキ。これはフランス由来のチョコレートクリームが入ったケーキのことで、温めて食べると豊かな風味と香りが引き立つだけでなく、切断面からはトローリとチョコレートが出てきて、チョコレートの香りと食感をより堪能できる有名なお菓子です。

前回は、とれたてのカボチャをつかったクレームブリュレとマドレーヌを作って、マドレーヌについては綺麗にラッピング(包装)してお土産にしてもらいましたが、今回はレストランのように、フォンダンショコラを色鮮やかなフルーツやソースと一緒にお皿に盛り付けるまでを体験する、といった内容でした。今回も前回同様、たくさんの方々にご応募いただき、参加者23名で料理スタートです。

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最初に筆者がデモンストレーションをしました

 

参加された皆さんはまず最初にしっかりと手を洗い、4グループに分かれて各々が使う食材を確認して、私がデモンストレーション。説明を聞く姿は真剣そのもの、きっと学校でもこんな顔をして授業を聞いているのでしょう。皆、優秀です。子供たちだけではなく、お母さんやおばあちゃんもしっかり理解して作業のスタートです。

デモンストレーションが終わると、グループごとに作業を開始。、みんなで協力してケーキの生地を作っていきます。参加した皆さんには生地を作るときのコツをお教えしましたが、ここでは秘密にしておきます。


説明を聞く表情は真剣そのもの。目が輝いています

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おしゃれな可愛い三角巾とエプロンで、気分はシェフですね

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お母さんと協力して生地を耐熱器(ココット)に流し込みます

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前回の料理教室にも参加してくれた未来のシェフ(左)

生地を耐熱容器(ココット)に入れる際は、絞り袋を使用してきれいに流し込みます。そして流した生地はオーブンで焼いていきますが、今回も前回同様、助っ人のお母さんやおばあちゃんも一緒ですので、こちらも安心して参加者の皆さんにお任せできました。

予熱したオーブンに生地を入れてしばらくすると、チョコレートのいい香りが室内に広がります。オーブンの中の生地がふくらんでいく姿を見ている時に楽しそうな表情を浮かべる彼は、将来、有名なシェフになるのでしょうか。

オーブンで焼き上がったフォンダンショコラを各々グループの作業台に持っていきます。一生懸命作ったケーキを落とさないよう、慎重に持っていく姿が印象的です。皆、失敗することなくきれいに焼き上がりました。 

盛り付けられたデザートを前に、達成感から自然と出る笑顔。まるでレストランのデザートのようです。皆、普段よりもレベルの高いデザートを上手に作ることができて、自信がついたのではないでしょうか。

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竹串を使ってフルーツを傷つけないようにお皿に盛り付けます

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自分で盛り付けたデザートを皆で見せ合います

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完成したデザートをみんなで囲んで

みんなで作ったデザートを試食する際、「食べるのがもったいない」「ケーキの中のトローリとしたチョコレートにフルーツを付けて食べるとおいしい!」といった声があちこちから聞こえてきます。お母さんやおばあちゃんもその声を聞いて、自然と笑顔になります。最後はみんなで食器を洗って、無事に2回目のお菓子教室は終了しました。

お菓子教室の最後には、私が活動していたアフリカ・ジンバブエの言葉や文化、生活習慣等を参加してくれた子供たちに紹介しましたが、その際に「ジンバブエに行ってみたい!」、保護者の方から、「将来子供たちが世界に羽ばたいてくれるきっかけになれば良い」といった感想をいただきました。

私も、子どもたちにとってこのお菓子教室が世界、そしてアフリカに目を向ける小さなきっかけとなってくれればと思います。今回は3時間という短い時間でしたが、参加者の方々の笑顔に、講師として伺った私自身もとても楽しむことができました。

是非また近い将来、皆さんの笑顔にお会いできることを楽しみにしております。

報告:本部職員 寺田 誠
(平成16年度2次隊/ジンバブエ共和国/料理)

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