No.17 3年10カ月

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あの日、慣れ親しんだ風景が瞬く間に一変し、岩手県では、4,672名もの尊い命が奪われました。また、今もなお、1,130名の方々が行方不明となっています。

当時JOCAに所属していた私は、発災後の3月24日から1カ月程、宮城県若林区災害ボランティアセンターに入り、センターの運営に携わる傍ら、宮城県沿岸部でのボランティア活動を求める青年海外協力隊経験者等の受入を担っていました。ボランティアセンターの運営に携わっていたのは多数の地元ボランティアの方々。自らが被災しているにもかかわらず協力隊経験者を芋煮に招待してくださったり、差し入れを持って来てくださったりと、厳しい環境の中でも皆が寄り添って活動していたことを思い出します。

震災から3年10カ月。岩手県では現在、沿岸部6市町村にJICAボランティア経験者約30名が復興庁所属の市町村応援職員として配属されており、特に大槌町、釜石市においては発災直後のJOCAによる災害救援専門ボランティアから現在までの継続した協力隊経験者の支援により、市町村の行政職員はもとより被災地で生活している方々からの厚い信頼を得ています。

職種は多岐にわたり、災害公営住宅建設に携わる建築技師や土木技師、復興事業の進捗に伴い、埋蔵文化財保護に携わる考古学隊員。保健福祉課で活動するソーシャルワーカーや保健師。そして事務業務に携わるコンピュータ技術隊員や小学校勤務の小学校教諭等、皆それぞれ精一杯活動を継続しています。 日々、少しずつではありますが着実に復興への道は進んでいます。是非皆さん、岩手へ足を運んでください。南部藩20万石の城下町盛岡には、盛岡三大麺(わんこそば、じゃじゃ麺、盛岡冷麺)。内陸部には観光名所、世界遺産平泉。また、沿岸部には世界三大漁場の一つ三陸海岸を抱え、豊富な海の幸。牡蠣小屋、土地毎で風味の異なる個性豊かなラーメン(大船渡サンマラーメン、釜石ラーメンなど)、その他、うまい酒も皆さまを待っています。岩手に、そして東北においで下さい。

岩手復興局 復興支援専門員コーディネーター 寺田 誠(H16-2 / ジンバブエ / 料理)

※当協会広報紙Springboard 2015年2月号からの転載

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