No.16 人とのつながり

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子ども・おとな作品祭りの様子

私たちは、石巻市最大規模の仮設地区である開成・南境応急仮設住宅団地内にある石巻市包括ケアセンターに勤務しています。 

震災から3年8カ月が経ち、仮設での生活が長くなっている中で、住民同士のつながりが薄れ、家に閉じこもる住民が増えてきている現状があります。包括ケアセンターでは「共生型」「次世代型」の地域コミュニティの形成を目指し、センター1階を毎日開放し、団地を超えた交流を行ってもらうために、仮設住民や近隣の方々との交流の機会を設けています。 

昨年11月に包括ケアセンターで開催した『子ども・おとな作品祭り』もその一つです。地域にはさまざまな力を持った方がたくさんいますが、その力を発揮する場や特技を生かせる場がなかなかありません。作品祭りを通して、住民同士が新たなつながりを見つけ、お互いを認め合う場になればと思い、開催に至りました。また今回は職員主体ではなく、地域の住民の方や支援団体の方たちの力を借りて実行委員会を立ち上げ、作品の募集から準備、当日の運営、片づけまで、多大な協力を得ました。その結果、3日間で375人もの来場者があり、作品展示会、その他に開催したプログラムも大盛況でした。

作品祭りの終了後、実行委員から「被災後、いろいろな方から支援してもらった。それは物資であったり、食料であったり、ボランティアであったり・・・。しかし、今回の作品祭りは自分たちで企画をした。今まではしてもらうばかりだったが、震災を経て自分たちはここまでできるようになった。元気になった自分たちを発信することができ、少しはお礼ができたかと思っている」という声も聞かれました。 

包括ケアセンターで住民の方と関わる中で、みなさんの力を生かし支えられるよう、また特技を生かせる場を提供することで、多くの方に自分たちにも力があることを認識してもらえるよう、私たちはこれからも住民の方々に寄り添っていきたいと思います。

宮城県石巻市配属 宮城復興局 復興支援専門員
木透 洋子(H21-3/スリランカ/村落開発普及員)
中田 伊知子(H22-4/コロンビア/青少年活動) 

※当協会広報紙Springboard 2015年1月号からの転載

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