No.11 サバイディー田野畑 パニャニャーム田野畑

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昨年度行われた自力再建個人住宅建設に伴う
埋蔵文化財発掘調査風景(現在報告書作成中)

岩手県田野畑村に復興支援専門員として4月に赴任し、気がつけば3カ月以上が経ちました。村内に3カ所ある仮設団地のひとつ、アズビィ仮設団地の一室に寝泊りしています。仮設と思って侮るなかれ、なかなかしっかりとした造りで、電気も水道もガスもあるのでとっても快適です。

田野畑村は、交通基盤が整備される昭和40~50年代までは陸の孤島とも呼ばれ、現在でも人口3,695人と小さな村です。そのため、人工物は控えめですが、自然物は大変豊かで、海の幸はもちろん山の幸も豊富です。車を走らせれば、時には野生動物と“こんにちは”、耳を澄ませば鳥のさえずりや虫の奏でる音楽がどこからともなく聞こえてくるとっても素敵な村です。

私が、復興庁・JOCA・JICAとの三者連携事業による復興支援専門員に応募したのは、震災直後は多くのボランティア支援で溢れていた状況が、数年がたち、人的支援が不足している現状を報道等で目にし、自分にも何か出来ないかと思い立ったからです。そして、これまで培ってきた考古学の知識と経験を生かし、復興支援に携わることが出来るのはないかと考えたからです。

田野畑村は地理的にも遺跡の多い地域であり、復興事業を進めるうえで埋蔵文化財調査が必要になります。また、村職員の文化財担当学芸員が震災後に不在となったため、被災者の方の自力再建個人住宅建設に伴う埋蔵文化財調査等だけではなく、文化財業務全般を担当することになり、当初は正直戸惑いもありました。とはいえ、大事なことは直接にしろ、間接にしろ、復興の一助になることなので、少しでも復興の加速化に貢献できるよう日々邁進中です。

不慣れな業務、東北の寒さ等、困難な面もありますが、逆にそれを乗り切る面白さもあるのかなと思っています。といっても、一人ではくじけてしまうところですが、職場をはじめ、村の皆さんの温かさを支えに、乗り切ることが出来そうです。

*タイトルのサバイディーはラオス語で“こんにちは”、パニャニャームは“がんばれ”という意味。

岩手県下閉伊郡田野畑村配属 岩手復興局 復興支援専門員
川島 秀義(H11-3 /ラオス/考古学)

※当協会広報紙Springboard 2014年8月号からの転載

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