No.9 楢葉町に戻る日を目指して

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14年ぶりに再開された
「ふたばワールド 2013」での楢葉町のブース

2011年(平成23年)3月11日。その日は福島県二本松市のJICA訓練所での修了式の日でした。訓練を終え、帰りの電車の中での大きな揺れ。緊急停車した列車から乗客と共に避難所になっていた地元の公民館へ。その後、再び訓練所へ戻り、数時間前に「また、2年後に会おう」と言って別れた仲間との再会がありました。

そして紆余曲折を経て、3週間後には日本を離れ、海外での協力隊活動に赴任しました。それから2年が経ち、帰国後の進路として被災地での仕事が提示された時、青年海外協力隊に参加した時と同じ理由で復興支援に携わることに決めました。

私の赴任地である楢葉町は、ほぼ全域が避難指示解除準備区域となっています。平成25年度末で町内の生活圏の除染が一通り終わり、インフラも道路や電気、水道の復旧が津波被災地域を除いてほぼ完了したところで、復興に向けた足がかりが整いつつあるような状況です。町内での宿泊はまだできませんが、町民の方は日帰りで自宅の片づけなどをしているようで、このGWや年末年始には特例宿泊として10日間ほど滞在ができる期間が設けられました。

楢葉町の役場は今、町民の多くが避難しているいわき市に役場機能を移しています。その出張所で、私は、楢葉町の復興のために派遣されている職員の皆さんに関する諸対応を行う業務に就いています。
役場では震災以前の業務に加え、震災後に発生した業務も多くあり、全国の自治体や組織、企業からの人的支援を受けている状況です。

これから楢葉町の復興、町民の帰還に向け、いくつもの取り組みや多くの問題があり、まだまだ先は長いことを感じています。いつか避難指示が解除され町に戻る日を目指して進んでいます。

福島県楢葉町配属 福島復興局 復興支援専門員
菅井 俊貴(H22-4/タンザニア/コンピュータ技術)

※当協会広報紙Springboard 2014年6月号からの転載

 

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