6年ぶりの花見会~玉浦西地区の「まごころ桜」を囲んで(2016年6月掲載)

今年2月、京都の桜守、16代目佐野藤右衛門さんの支援により、玉浦西地区のまごころ公園に1本のシダレザクラが植樹されました。京都・円山公園の名木、「祇園しだれ桜」の子孫にあたる、樹齢30年を超える木だそうです。


桜の成長を確認する、16代目佐野藤右衛門さん(左)


雨模様で、室内での「お花見」

そして4月、「まごころ桜」と命名されたこの桜と、京都から足を運んで下さった藤右衛門さんを囲んで花見をしようと、70名を超える地区の人々が集いました。

この日の天候は小雨模様で、記念写真の撮影時以外は室内での花見となりましたが、藤右衛門さん曰く、「あいにくの天気」ではなく「すごく良い天気」だったそうです。玉浦に「嫁入り」してきた桜が根付くには、その土地に降り注いだ雨水を受け、土になじむことが何より大切なのだそうです。

思えば玉浦西の人々にとって、この日は新しい町での初めての花見会であり、このように桜の木を囲むのは、実に6年ぶりのことでした。この桜が植えられるにあたり、「花が咲いたらみんなでお花見できる。それが願いだった」という声も聞かれ、またこうして集まれたことへの喜びは、ひとしおだったようです。

企画段階から当日の準備に至るまで地区の人々の意気込みが強く感じられ、その姿は支援を待つ被災者のものではなく、地区の行事を盛り上げようと立ち上がる主体的な住民のものでした。

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温かい豚汁の準備をする女性陣

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岩沼名物の「とんちゃん(ホルモン)」を焼く男性陣

花見の席では「この桜があるから、花見の機会を持つことができた」と感謝を伝えた方に、藤右衛門さんから、「いや、そんなことありません、やっぱりみなさんの結束力というのは大したものですよ」との言葉がありました。「この地に植えてもらって良かった」という地区の方々の感謝の気持ちと、「この地に植えて良かった」という藤右衛門さんのまごころが織りなすとても温かな場となりました。

会場となった集会所には、九州地方の震災を受けて募金箱が設置されました。集まった募金は、避難所の運営支援活動に加わるため5月に熊本県益城町に派遣された当センターの青木が預かり、被災地に届けました。

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熊本地震への募金を呼びかける様子

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桜の下で記念の一枚

会を締めくくるにあたり、藤右衛門さんが、「まごころ桜が次に咲くのはおそらく3年後、京都の桜から玉浦の桜になってからだ」と話しました。植え替えによるストレスで、しばらくは開花しないそうです。玉浦に降り注いだ雨と陽の光を受け、玉浦の土に育った玉浦の花、玉浦の桜が咲くよう、また地区の人々と花見ができる日を心待ちにしながら、新たなまちのシンボルの成長を見守りたいと思います。

 

報告者:岩沼市スマイルサポートセンター 西出直哉
(平成22年度1次隊/ブルキナファソ/環境教育)
 

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