トップランナーは前へ前へ ~岩沼市の復興に向けた4年間~(2015年3月6日掲載)

2011年3月11日の震災後、岩沼市では幾多の壁を乗り越え、「復興に向けたトップランナーになろう」といった気概で、皆さんが一体となって前へ前へと進んでいます。

そんな岩沼市とJOCAとの繋がりは、岩沼市在住の青年海外協力隊経験者から受けた電話がきっかけでした。JOCAはすぐに調整員を派遣して、岩沼市のニーズ把握に努め、災害救援専門ボランティアを継続派遣してきました。その後、2011年6月に岩沼市とJOCAの間で協定書が締結され、7月より仮設住宅のサポートセンターを運営することとなりました。

「被災地の人たちのために、少しでも力になりたい」

そんな思いで集まったスタッフたちの東奔西走の日々がここから始まります。

何をどうしていけばいいのかわからず、手探りの日々。しかし、そんなもどかしさを抱えながらも、とにかく体を張って頭をフル回転させながら、誰にも負けないくらいの情熱と共に、必死で取り組む毎日でした。
 

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仮設住宅内を巡回するサポートセンターのスタッフ

 

岩沼のことも(世の中のことも?)よく知らない私たちを、被災された住民の皆さんや、支援関係者の皆さんは温かく受け入れてくれました。住民の皆さんからは、たくさんのことを教わりました。汗をかきながら集めた情報は、支援関係者の中でしっかりと共有されるようになり、強力な支援体制が構築されていきました。そして、住民の皆さんとの繋がりもどんどん深まっていきました。

「何だかよくわからないサポートセンター」は、住民の方たちにとって、次第に「私たちと一緒に活動してくれるサポートセンター」へと進化を遂げていったのではないでしょうか。

2012年には「被災者生活支援室」という被災者支援を専門に担う部署が岩沼市に立ち上がり、その部署に当協会職員が新たに3名派遣され、JOCAとしても層の厚い被災者支援を展開できるようになっていきました。

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被災者生活支援室の総合相談業務スタッフ(他に保健師業務スタッフも在籍)

 

それからも、ドラマ、ドラマの日々が続きます。

サポートセンタースタッフ同士が結婚することになった際には、住民の皆さんが手作りの結婚式・披露宴を執り行ってくださいました。

当協会がアフリカ連合委員会との連携の下実施する「国際ボランティア連携事業」でやってきたアフリカ青年ボランティアを、、岩沼市や住民の皆さんが快く受け入れてくださり、岩沼の地でケニアやチュニジアからのボランティアが活動し、自然と交流が深まる日々がありました。

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アフリカ青年ボランティアによる料理イベント。中央奥が筆者

 

住民の方々には、毎日の巡回や訪問時にだけでなく、夜な夜な一緒に語り合ったり、食事会に招いて下さったりして、信頼関係がどんどん深まるのが感じられました。

それだけ関係性が強くなっていくことにより、住民有志の方々と支援関係者で、震災経験地である福岡県の玄界島に訪問学習を行い、岩沼市の集団移転先の復興のまちづくりのヒントを学ぶ機会もありました。

そして今では、仮設住宅にお住まいの方々の引越しが本格化し、「玉浦西」という新しいまちづくりの活動も、本格的に始まってきました。

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玉浦西地区の様子(2014年夏)

 

今年7月には今まで支援してくださった方々等を招いて、まちびらきイベントを行うという「大々的なお祭り計画」が現在進んでいます。私たちもその活動を側面的にサポートしていけるよう努めていきたいと思います。

よそものであったJOCA。いつからか「JOCAは地域の団体だよ」という声を聞く機会も出てきました。

これからも、その言葉に恥じの無いように、岩沼市の皆さんと一緒に前へ前へと進んでいきたいと思います。

地道な活動をしっかりと行いながらも、視野を広げて大きく活動していけるように、日々努めていきたいと思います。

岩沼市のために、日本のために。そして、世界のために――。 

報告:青木 淳(平成17年度3次隊/ケニア/青少年活動)

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