福岡・玄界島で学ぶ、復興への道すじ(2014年7月11日掲載)

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島入口の港。漁業が盛んな町並みへと復興を遂げています

6月末、岩沼市の「玉浦西まちづくり研究会」のメンバーが福岡県にある玄界島を訪れました。「玉浦西」は、里の杜地区の仮設住宅にお住まいの方々が移転を予定している地域。移転先のまちづくりをみんなで考えるべく、各区の行政区長をはじめとしたメンバーがこの研究会を組織し、私たちサポートセンタースタッフもその一員として活動してきました。

活動を進める中、トヨタ財団の助成をいただき、9年前の福岡県西方沖地震で最も大きな被災を受けた玄界島の復興経験を学ぼうと、この訪問学習プロジェクトが実現しました。

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意見交換会の前に、復興までの歩みを聞きました

訪問学習では、島内を回って復興の様子を視察したほか、意見交換会や交流会を通して、島の人々から直接、体験談や意見を聴くことができました。

「移転先という新しい環境の中で、住民同士がつながりや地域主体性をいかに育みつつ、まちづくりを進めていけるか」というテーマで、たくさんの意見を交換しました。その中で分かったことは、玄界島と岩沼は被災した人口規模は近いものの、土地柄や生業、暮らしが違うため、復興の様相も異なるということでした。住民が一丸となってまちづくりを考え、行政に働きかけ、共に取り組む姿勢や過程を知ることは、多くの経験や苦難を分かち合う時間となりました。

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みんなで島内視察。天気にも恵まれました

今回、皆さんの意見や想いをたくさんうかがいました。個人的には、斬新なアイデアや着眼点、取り組みを発見したというよりも、現在、岩沼市の人々自身が取り組んでいることや今後の構想について、改めて深く想い、考えることができた時間だったと感じます。また、少子高齢化や過疎化は被災地だけの問題ではないですが、玄界島も岩沼市も、これらの課題を念頭に置きつつ、一からまちづくりを検討できる機会となりました。そして何より、震災で大変な状況であった事実やその過酷さと、新たなまちづくりへの強い想いを共有できたことや、玄界島の当時の経験や想いが岩沼のこれからにつながったことは、二つの地域の人々が得た一番大きなものだったのではないかなと思っています。私たちサポートセンタースタッフも、これからできる限り、住民の方たちと共に地域づくりを考えていきたいです。

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景観を考えて家それぞれに花を!ということでこれはノウゼンカズラ。きれいです

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交流会では「クジラ飯」を始めとした島ならではの多くの料理をご馳走になりました。

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昔から家屋は斜面を利用し、段々に建っています。
上から望む景色です

玄界島は本当に穏やかで素敵な島です。研修中、私たちも島の雰囲気に癒されました。福岡博多港からわずか30分、鮮度バツグンの魚料理もおいしい! 機会があれば是非、足を運ばれてみてはいかがでしょう。

 

 

 

報告:里の杜サポートセンター 榎木翔一
(平成23年度2次隊/ベナン/ソーシャルワーカー)

 

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