千年先まで子どもたちの笑顔を守りたい~千年希望の丘(2014年6月5日掲載)

初夏のような日差しがまぶしい5月31日。岩沼市にて第2回千年希望の丘植樹祭が行われました。

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会場

岩沼市の復興の象徴ともいえる「千年希望の丘」。このプロジェクトでは、沿岸部に15の小高い丘をつくり、そこにさまざまな種類の木を植樹します。そして、津波などの災害時には津波の威力を弱め、いざという時に命を守る避難場所としての役割も担うことができ、さらには震災の教訓や記憶を伝えるメモリアル公園、防災教育の場としても活用されるものです。

昨年の第1回目の植樹祭には約4,500名が来場しましたが、今回はそれを上回る約7,000名の参加者で、会場は埋め尽くされました。

当会においては、宮城県内で活動する岩沼市、名取市のスタッフや、復興庁から県内に派遣されている青年海外協力隊経験者等が21名集いました。

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植樹作業

岩沼市で活動を始めてもうすぐ3年になる私にとっての植樹祭は、その3年間で出会えた岩沼市民の皆さん、支援関係者の皆さん、岩沼市職員の皆さんと一緒になって活動できる貴重な場でもあります。皆さんと挨拶を交わしながら、一緒に植樹作業に汗を流す時間を過ごすと、自然とこれまでの時間の流れや、移り変わっていく岩沼の様子が思い起こされ、岩沼で過ごしてきた日々が、非常に濃密で奥深いものであることを改めて感じさせられました。

植樹作業は、それぞれの担当場所に分かれ、市職員さんを中心としたリーダーから説明を受けながら行います。

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苗を保護するワラを敷き詰める

斜面に穴を掘り植えていくのですが、苗の間には60センチほどの間隔をあけながら、ランダム配置のイメージで、格子状に列植えするのではなく、互い違いになるように植えていきます。

苗を植え終わったら、地面が見えなくなるまでワラを敷き詰めます。ワラを敷くことで、雑草防除や温度変化の緩和、表層土流出防止の効果があるそうです。

 

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ロープを張る

そして、ワラが飛ばないように縄をしっかり張って、作業は全て終了です。担当場所のみんなで互いの頑張りを労い合いました。

 

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作業終了

植樹が終わりお昼の時間になると、イベントが始まりました。そこでは、アーティストの石井達也さんが、このプロジェクトに馳せる思いを参加者に届け、最後にはテーマソングを披露しました。

私たちが植えた苗が成長していく姿を定期的に確認しながら、ホームページ上でも伝えていきたいと思います。

そして、多くの方々にもホームページ上だったり、直接足を運んで頂いたりして見守り続けて頂けたらと思います。

来年の植樹祭のさらなる発展を願いつつ、千年先、いや、未来永劫この希望の丘が存続していくことを私たちは信じて止みません。

報告:里の杜サポートセンター 青木 淳(平成17年度3次隊/ケニア/青少年活動)

 

絵本表紙
『きぼうのおか』表紙

震災経験、防災の意義を未来に伝える絵本が完成

「千年希望の丘」を紹介する絵本『きぼうのおか~千年先のきみへ~』(作・絵 しょうじしょうじ)が岩沼市より発行されました。

この本がつくられるきっかけとなったのは、アフリカ連合委員会(AUC)ボランティア連携事業の第2陣ボランティアとして来日し、2013年10月~12月まで岩沼市の里の杜センター生活支援員として活動したデイビッド・ワイナイナ・クリアさん(ケニア出身)でした。帰国前の活動報告会で、「震災発生後の市の活動や、千年希望の丘を次世代に語り継ぐために、形として何か残しては」と提案、それを受けて、製作が実現しました。

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