子どもたちが思いっきり遊べる場所づくり~さとのもりあそび場~(2014年3月10日掲載)

「仮設住宅は狭くて、子どもたちが好きなように遊べない。もっと自由に遊べる場所がほしい」――こんな声がきっかけとなり、子どもたちが自由に遊べる機会となる「さとのもりあそび場」が2013年7月に始まり、現在も月2回開催されています。運営には、岩沼市、「NPO法人冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク」、当センターなどが携わっています。

普段とは違う雰囲気の中で子どもたちが楽しく遊びを創造できるようにと、「あそび場」にはさまざまな工夫がされています。その取り組みを紹介します。

1. プレーカーがやってくる!!

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可愛いイラストが目印のプレイカー


開催日には、「プレーカー」というカラフルな車がやってきます。車の中には子どもが思わず手に取って遊びたくなる玩具がたくさん入っていて、プレーカーはあそび場のシンボルになっています。

2. 好きなことをして遊べる


工作に熱中する子どもたち

あそび場には、「今日はこれで遊びましょう」という決まりがありません。いたるところで子どもたちが思い思いに遊んでいます。手作りの弓矢で遊ぶ子どもがいれば、木材や竹をノコギリで切り、作品作りに熱中する子も。工作は女の子に大人気です。ふだんノコギリを使う機会が少ないせいか、本棚や机などを作る子どもたちの表情はとてもいきいきとしていて、出来上がった時の笑顔がとても印象的です。

工作のスペースでは、ボランティアの方々が竹笛や凧、コマ作りを子どもに教えてくれます。ボランティアの方々も楽しそうに子どもに接していて、笑顔が絶えません。

3. 大人も遊べる

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竹笛を教えてくれるボランティアの方々

子どもだけでなく、大人も遊べます。筆者も手作りの弓矢で的当てをしたり、ベーゴマを回したりして、子どもたちよりも熱中して遊んでいます。また、サッカーや鬼ごっこをする時は、メンツを保つために大人も必死にプレーします。

4. 未就学児向け午前の部と小中学生向けの午後の部を開催

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午後の部の様子

当初、小中学生を対象にした午後の部だけ放課後に開催していましたが、未就学児童も対象とした午前の部もスタートしました。午前の部は室内で行い、岩沼市内で活動する絵本の読み聞かせや人形劇のサークルの方々がボランティアとして、子どもが楽しめる催し物を毎回披露してくれます。

5. ボランティア育成講座で接し方ノウハウを学ぶ

あそび場で子どもと一緒に遊んでくれるボランティアを募集したところ、市内から多くの応募がありました。市内で子どもが外で遊べるイベントを開催した経験があるボランティアの方が多く、子どもが安全に遊べるように見守ってくれます。 子どもたちと接するボランティアが、あそび場が子どもたちに与える影響や、子どもがけがをした時の対処法などを学べるよう、「あそび場」は7回シリーズの講座を開講。受講したボランティアからは「今まで子どもへの接し方に悩んでいたが、講座で学び、自信がついた。自分も思いっきり楽しみたい」といった意見が寄せられ、好評でした。

回を増すごとに参加する子どもの数も増え、たくさんの子どもが笑顔になり帰っていきます。その背景には、第1回目以来、よりよい「あそび場」づくりのために、開催時間を拡大したり、ボランティア向けの講座を開いたりと、さまざまな改善を図ってきた周囲の努力があります。

あそび場を通じて、子どもたちの笑顔を見られるだけでなく、成長した様子も感じることができます。子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらいたいと、多くの支援者やボランティアが試行錯誤を繰り返して、「思いっきり遊べる場所づくり」に取り組んでいます。

 

報告:里の杜サポートセンター 桝山 明
(平成20年度4次隊/ボリビア/村落開発普及員)

 

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