住民の皆さんに祝福され、二人のスタッフが結婚(2013年9月11日掲載)

内輪の話で恐縮ですが、今年7月7日、七夕の日に、当里の杜サポートセンタースタッフの桝山と杉山が入籍しました。

大々的にせず、式を挙げない予定だった二人。しかし、おめでたい話はあっという間に仮設住宅の皆さんに知れ渡り、「二人のために結婚式と披露宴をやってあげようよ!」という声が自然と集まりました。そして、自治会の方、支援関係者の方、筆者の3人が「祝う会発起人」となり、JOCAスタッフが事務局を担う体制で「手作り結婚式&披露宴プロジェクト」が、密かに始まりました。

祝福の日を9月1日の日曜日と決めたのは、実施まで1か月を切った8月初旬でした。結婚式を挙げた経験がないわれわれJOCAスタッフの面々は、夜な夜な「手作り結婚式&披露宴」という一大チャレンジへの議論を重ね、新郎新婦となる二人の希望も聞きながら「祝う会」メンバーとの打ち合わせを繰り返し、当日のイメージを膨らませていきました。

そんな中、仮設住宅の皆さんから、
「ドレスを作ってあげよう!」
「ウェディングケーキは、私たちが作るわ!」
「当日の料理は、男の料理教室(※サポートセンターが毎月開催するイベント)の俺たちに任せなさい!」
「リングピロー作るわよ!」
「会場の飾りつけは任せて!」
「二人へのお祝いの絵(ウェルカムボード)を描いてみるよ!」
「子どもたちがティアラを作ったし、お祝いの絵(ウェルカムボード)も描いたわよ!」
「披露宴会場には、花嫁行列と長持唄で向かいましょうよ!」
「余興なら任せてください!」
などなど、数え出したらきりがないほどの申し出をいただきました。

周囲からの愛情あふれる声に身を委ねつつ、「手作り結婚式&披露宴」の準備が急ピッチで進んでいきました。

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和洋折衷の花嫁行列と長持唄

そして、いよいよ当日を迎えました。私たちスタッフは目まぐるしいほどの1か月を過ごし、テンションも上がったままです。

「緊張しないで、いつも通りでいいんだから!」と、司会をするスタッフの緊張を笑いに変える、住民の方の掛け声と共に始まった結婚式。住民の皆さんや支援関係者、そして両家のご両親に見守られながら、笑顔の絶えない幸せな雰囲気の結婚式を挙げることができました。

結婚式の後は、披露宴会場となる仮設住宅の集会所まで、花嫁行列と長持唄での移動です。全ては住民の皆さんの演出で行われ、沿道からは幸せな二人にライスシャワーが投げかけられました。  

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ウェディングケーキに入刀

そして集会所に到着、楽しい披露宴が始まりました。集会所に入りきらないほど参列者が集まった場合を想定し、会場の外にはテントを三つも張り、集会所の窓を一時的に外して、外からも楽しめる形を取りました。

岩沼市の井口経明市長も祝辞に駆けつけてくださり、岩沼・玉浦地区の皆さんの温かい祝福に包まれて、正に「玉浦魂」で作り上げた宴が進んでいきます。

住民の皆さんがきれいに飾り付けしてくださった会場で、住民の方々が作った料理に舌鼓を打ち、住民の方々に作って頂いたウェディングケーキに入刀します。 

さらには、宮城の民謡である「さんさ時雨」「お立ち酒」が行政区長さんの素敵な声で披露されたほか、支援関係者の方々からは楽しい歌のプレゼントや、感動のスピーチなども頂きました。

新郎新婦がご両親への感謝の手紙を読み、花束を贈呈する際には、参列者の目にも涙があふれていました。 

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外のテントの参列者にもあいさつを

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お色直しをして再入場

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お開きでは皆さんが自然とアーチを!

両家代表と新郎新婦からの挨拶の後、お開きとなる際には参列者が自然とアーチを作り、新郎新婦を見送りました。

幸せな雰囲気の中、あっという間に過ぎていった結婚式&披露宴。その後も住民の皆さんのパワーを目の当たりにしました。

片付けは参列者で手分けして、借りてきた机や椅子を運び出したり、テントをたたんだり、外した窓を入れ直したり、移動した大きな本棚などを運んだり、全室きれいに掃除したりといった作業を、猛スピードで始めました。かなり作業時間がかかることを見込んでいましたが、あっという間に撤収作業を終えました。

 

「こんなイベント、またやりたいね!!(笑)」
イベントをやり終えた後には、住民の皆さんからそんな声をたくさん頂きました。

全員が一つになって大きなイベントをやり遂げた充実感は、なんとも言葉に表せないほど、すがすがしいものがありました。

これからもこの勢いを保ち、岩沼の復興に向けて、皆さんと一緒に走り続けていきたいと思います。
 

報告:里の杜サポートセンター 調整員 青木 淳
(平成17年度3次隊/ケニア/青少年活動)
 

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