千年後の岩沼のために~千年希望の丘(2013年6月18日掲載)

6月9日、宮城県岩沼市で千年希望の丘の植樹祭が開催され、当会が同市で復興支援事業を行っていることから、当会本部職員や協力隊経験者、岩沼市、名取市で活動する当会スタッフなど22人が参加しました。

この事業は、震災のガレキを活用して丘を造成して、その上に土地本来の樹木や草花からなる森を育て、巨大津波から命を守る森の防潮堤を築こうと、岩沼市により進められています。

主催者である岩沼市は当初、3,000人を目標に参加者を募っていましたが、この日全国から集まった人はなんと4,500人以上!(※) 震災ガレキと土地由来の樹木を活用した防潮堤構想を提唱する横浜国立大の宮脇昭名誉教授の指導の下、11時過ぎから各ブロックに分かれ、造成した高さ8メートルの丘と全長300メートルの園路からなる堤防にタブノキやアラカシ、など17種約3万本の苗木を植えました。この堤防は震災で出たガレキ約4万トンを使い、造られたそうです。

※岩沼市発表による

 

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晴れ渡った空

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ブロック担当者から指導を受ける青木調整員

初めは土がむき出しの丘でしたが、みるみるうちに斜面が苗木で埋まり、最後はワラを一面に敷き、風で飛ばされないように縄で固定。約1時間で植樹作業が終了しました。日照りが強く暑い時間帯でしたが、途中から風が出てきて絶好の植樹日和でした。

当会が実施する復興支援では多くの協力隊OB・OGが活動し、岩沼市で支援活動した人は約80名います。以前、災害救援専門ボランティアとして岩沼で活動していた方が今回の植樹祭に東京から参加し、岩沼市で長期活動するスタッフへの労いの言葉を掛けてくださったほか、今後も定期的にイベント等に参加したいという思いなどを話してくれました。これまでに岩沼で活動してくださった協力隊OB・OGの皆さんの思いを今後の活動につなげていくことがとても大切だと感じました。そして来年はより多くの協力隊OB・OGに参加してもらえるよう、募集方法も検討していきたいと思います。

 

写真
縄を縛りワラを固定する

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集合写真。日焼けした方もいましたが、皆さん最後はやり遂げた満足感で最高の笑顔でした

 

 

岩沼市は今後、約10キロに及ぶ同市の沿岸部に「緑の堤防」を造成して既存の丘と連結させ、津波からの被害を最小限に食い止めるだけでなく、避難場所にもなる丘を造ろうとしています。この苗木が約15年から20年ほどで森へと育ちます。この日植えた苗がやがて大木となり、市沿岸部が豊かな森となって、災害から人々の命を守ってくれる防潮堤となることを願っています。

 

報告:特別業務室 渡辺早織
(日系社会青年ボランティア26回生/ブラジル/日系日本語学校教師)

 

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