ケニア副首相による岩沼市の視察(2011年10月11日)

2011年10月7日、私が青年海外協力隊員として活動していた国であるケニアのムサリア・ムダバディ副首相が、岩沼市を来訪されました。今回ムダバディ副首相は、東京や関西方面で政府要人や民間企業関係者と会談した後、東日本大震災からの復興における日本との連帯を示すために、被災地の宮城県岩沼市を訪問されました。

岩沼市役所の計らいもあり、サポートセンターからはケニア隊員だった私と、杉山隊員が会議に出席させてもらうことになりました。玄関口でのお出迎えの際には、事前に作った手持ちサイズのケニアの国旗と、ケニアの現地語にあたるスワヒリ語の横断幕「KARIBU IWANUMA(ようこそ いわぬまへ)」を広げて歓迎しました。しかしながら、副首相ご一行は緊張されていたのか、特段反応もなく会議室へと移動していきました。

会議室にはケニアと日本の国旗、そして岩沼市旗が正面に掲げられ、前方にロの字型に机が配置されており、とても緊張感のある雰囲気でした。私たちはその机から離れた位置にある公聴者用の席に座ることになりました。

席に揃った副市長や関係者の方々が、緊迫した空気の中、自己紹介やケニアからの支援に対する謝辞を述べていきました。すると突然、公聴席の私たちが指名され、自己紹介をする時間をもらうことができたのです。

まさかの展開に、自分たちの名前を名乗ることを忘れてしまいましたが、私たちのスワヒリ語での挨拶とお礼、ちょっとばかりケニアでの活動の話、そして今の気持ちを伝えると、会場の雰囲気はパッと和やかな雰囲気に変わり、副首相はじめケニアの方々にも、ケニア人特有とでもいうのか、当時ケニアで出会ったものと同じようなまぶしい笑顔が溢れ出しました。

私たちの話を聞いた後の副首相の話の切り出しに「まさか日本の岩沼市に来て、私の出身地のカカメガという地名を聞くとは思いませんでした(笑)」という言葉があり、ケニアのカカメガで活動していた私にとって、その後の話が弾まないわけがありませんでした。

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ケニア関係者に仮設住宅の様子を説明する杉山隊員(左)

「日本では復興に向けてみんなで協力しながら一生懸命頑張っています。岩沼の皆さんと触れ合う際には、是非激励の言葉をお願いします。そして、震災時にはケニアのみなさんからの支援や励ましの言葉をたくさん頂き、とても感謝しています。もし、日本で震災支援の活動をしたいというケニアの方がいらっしゃるなら、私たちのJOCAという組織で受け入れることもできると思うので、是非ご連絡下さい」

私の話に対しては、「是非大使館を窓口として連絡して下さい」との言葉も頂き、今後発展させることができれば、面白いものが出来上がるのかなと、わくわくする部分もありました。

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満面の笑みのムサリア・ムダバディ副首相(左)と筆者

その後、仮設住宅を視察し、住民の方との交流後、帰路に就かれました。

岩沼市でのケニアとの交流は、とても心が熱くなるような体験となりました。

「日本は世界と強く繋がっている」
そう感じずにはいられませんでした。
 

報告:業務調整員 青木 淳
(H17-3/ケニア/青少年活動)
 

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