慰霊碑「友よやすらかに」

旧JICA地球ひろば(渋谷区広尾)建物の脇、木々に囲まれた一画に、慰霊碑「友よやすらかに」が建っています。この慰霊碑は、当協会の前身である日本青年海外協力隊OB会が、志半ばで倒れた協力隊仲間の慰霊のため、全国の帰国隊員に呼びかけて募った浄財により、1982(昭和57)年11月23日に建立したものです。

慰霊碑「友よやすらかに」

碑のデザインは、公募により選ばれた桐山芳和OB(昭和48年度2次隊・エチオピア・建築設計)の作品を採用し、「友よやすらかに」の碑文は、初代訓練所長の小野正美氏に揮毫いただきました。碑の前には帰国隊員が任国から持ち帰った石や、新たに持ち帰ってきた小石が飾られました。当初は、旧青年海外協力隊事務局(広尾)の建物裏手、訓練所の中庭に設置されていました。

1982(昭和57)年11月23日に執り行われた除幕式には、協力隊全国OB会の主催により、物故隊員のご遺族、帰国後亡くなられた方のご遺族、外務省、国際協力事業団(現・国際協力機構=JICA)、「協力隊を育てる会」等、関係者約200名が列席。同年12月13日には、当時の皇太子・同妃両殿下にご供花いただきました。

1984(昭和59)年から1985(昭和60)年に協力隊事務局庁舎の建替工事が行なわれた際には、駒ヶ根訓練所に一時的に移築。事務局の完成に伴い、現在の場所に設置されました。

1999(平成11)年10月30日には、天皇・皇后両陛下に、ご成婚40周年・即位10周年を記念して広尾訓練所に行幸啓を賜り、この慰霊碑にご供花をいただきました。

1996(平成8)年には、青年海外協力隊事務局が新宿のJICA本部に統合。2005(平成17)年には広尾訓練所も廃止され、市民参加による国際協力の拠点である「JICA地球ひろば」になりました。2009(平成21)年の行政刷新会議の事業仕分けの結果、2012(平成24)年9月には土地と建物が国庫に返納されたものの、当協会が関係機関に掛け合い、慰霊碑の区画はJICAの所有地として分割し残すことができました。

慰霊碑の建立は、日本青年海外協力隊OB会の結束を強めるきっかけとなり、同会は翌年、外務省の認可を得て社団法人青年海外協力協会を設立しました(2012年に内閣府の認可を得て公益法人に移行)。諸先輩方の意思を継ぎ、当協会はこの慰霊碑を維持・管理し、任期途中で逝去された隊員のみならず、帰国後に亡くなられたすべての隊員を含め、志を同じくした仲間の慰霊の碑(いしぶみ)として、絶えることなく花を手向けています。毎年1月には過去1年間に亡くなられた現役隊員のご芳名を納め、全国のOB会・国別OB会等の代表が集い、献花しています。当協会は、亡くなられた友の足跡を偲び遺志を引き継ぐ役割を、今後もしっかりと果たしていく所存です。

黙祷
全国OB会代表者による献花(2015年6月)

写真
黙祷を捧げるOB会代表ら(2014年1月)

慰霊碑について(概況) 

建立目的  隊員活動中に不慮の事故や病気等により、志半ばで亡くなった隊員及び帰国後に亡くなった帰国隊員の慰霊のため、全国の帰国隊員に呼びかけて募った浄財により、青年海外協力隊員の母港である広尾に建立。 
建立日 1982(昭和57)年11月23日、当時の協力隊事務局中庭に建立。
設立者 日本青年海外協力隊OB会(当時)
デザイン 桐山芳和OB (昭和48年度2次隊・エチオピア・建築設計)
建立から現在まで
  • 11月23日に開催した除幕式には、物故隊員のご遺族や帰国隊員、外務省、JICA関係者など約200名が参列した。
  • 1982(昭和57)年 12月13日:建立間もない慰霊碑へ皇太子同妃両殿下(当時)よりご供花戴いた。
  • 協力隊事務局の改築に伴い、一時、駒ヶ根訓練所へ移設。 昭和61(1986)年の竣工後、現在の場所(建物入口右脇)に移設された。
  • 1999(平成11)年 10月30日:天皇皇后両陛下が広尾訓練所に行幸啓され、慰霊碑にご供花戴いた。
  • 2012(平成24)年9月:旧JICA広尾センターの土地建物が国庫に返納。慰霊碑の区画のみ分割され、国際協力機構(JICA)の所有地として保存されることになった。
  • 2016(平成26)年1月、旧JICA広尾センターの土地・建物は、聖心女子大学の所有となる。
芳名録記載者
  • 物故隊員 346名(内 派遣中68名 帰国後278名) ※2016年4月時点
  • 建立当時 34名(内 派遣中16名 帰国後18名)
備考
  • 建立にかかる経費は帰国隊員から寄付を募り、公募で選ばれたによるデザインで設計された。
  • 敷き詰められている玉砂利の中には、建立当時に隊員等へ呼びかけ、持ち帰ってもらった任国の石が含まれている。
  • 建立以来、当協会が慰霊碑への献花・清掃を行なっている。

関連リンク

先輩隊員の思いを継ぎ、事業発展を誓う「青年海外協力隊の日」(2016年4月20日開催)

50回目の「青年海外協力隊の日」~事業への思いを新たに「協力隊の日を祝う会」を開催(2015年4月19日開催) 

ページの先頭に戻る