会長挨拶

 


 

年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、旧年中に皆様方から賜りました青年海外協力協会(JOCA)に対する厚いご支援とご協力に対し心から感謝申し上げます。
 
昨年の東日本大震災がもたらした大津波や原発事故等によって、いまなお多くの方が厳しい寒さの中で不自由な避難生活を余儀なくされておられます。会員の皆様やそのご家族・友人、知人の方々の中にもこの未曽有の大災害がもたらした困難の中で新しい年を迎えられた方もおられることと思います。心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く復興が成り、皆様方に再び穏やかな生活が戻りますよう心から祈っています。

JOCA は、今年も昨年に引き続き帰国隊員の皆さんとともに、宮城県や岩手県等の被災地において、緊急支援活動から長期的な復旧・復興支援活動へと取り組みを一段と強化してゆく所存です。

かねてから検討していた「国内協力隊構想」の具体化が、昨年10 月には岩手県の遠野市を舞台にスタートしました。地域の人たちとともに耕作放棄地や遊休農地の再生活動に取り組み、日本の農村の原風景の復活と地域社会の活性化を目指す「ふるさと新生モデル事業」にチャレンジします。3年前の第一次事業仕分けをきっかけに、初心に帰ってみんなで議論した結果をまとめたJOCA の緊急アピール「青年海外協力隊を国家戦略とする」で打ち出した三つの提案の一つである「国内協力隊構想」がようやく動き始めたのです。

また、海外版協力隊創設に向けた第一歩としては、2013 年の第5回TICAD 開催時までに、東北の被災地支援や遠野の「ふるさと新生事業」の活動現場で、アフリカ等の途上国から招聘したボランティアがJOCA の国内協力隊員と協働する事業の実現を目指します。

今年は、JICA 広尾の施設の国庫返納に伴い、JOCA の事務所の移転は避けられそうもありません。しかし、志半ばで倒れた私たちの仲間の慰霊碑「友よやすらかに」だけはなんとか協力隊事業の原点ともいうべき広尾の地に残すことができないか、ぎりぎりまで努力したいと考えています。

我が国が国連総会に提案し、採択された2001 年・ボランティア国際年(IYV)から10 年が経過しました。昨年11 月に、この10 年間の国際ボランティア運動の成果を確認し、さらなる発展を目指す決議案が、日本とブラジルの共同提案により再び国連で採択されました。今回の大震災でもボランティア活動の重要性が改めて再認識されたこともあり、これを契機に、協力隊事業を再度力強い上昇気流に乗せるべく、JOCA 役職員一同力を合わせて頑張ってまいります。

2013 年のJOCA 創立30 周年、2015 年のJOCV 創設50 周年という節目の年を目前に控えた今年を、ぜひとも飛躍の年にしたいと念じています。皆様方のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

末筆となりましたが、会員の皆様、関係者の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

2012年1月
青年海外協力協会
会長 金子 洋三

 

 

 

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